歯科治療における「longevity(ロンジェヴィティ)」とは、治療や修復物の「長期的な持続性」や「耐久性」を意味しますが、具体的には以下のようなポイントが含まれます。
- 修復物の耐久性:クラウン、ブリッジ、インプラントなどの修復物が、どれだけ長期間問題なく機能するかを評価します。
- 治療の持続効果:歯科治療(例えば、歯周病治療や矯正治療)の効果がどれだけ長持ちするかを考えます。
- 患者の満足度:治療後の美観や機能が長期にわたって維持され、患者がどれだけ長く満足するかを評価します。
- メンテナンスが容易:治療後のメンテナンスの頻度や必要性も考慮されます。長持ちする治療は、メンテナンスの負担が少ないことが望まれます。 *適合のよい修復物は清掃がしやすい、etc。
- 再治療にならない:修復物は維持されていても、根管治療や歯周病の問題、また歯根ハセツの発現等で修復物の除去や改変、再治療が発生することもあります。 不可抗力の事態もありますが、未然に問題発生の芽を摘んでおくのも臨床力と云えましょう。
ロンジェヴィティを高めるためには、高品質な材料の使用、適切な治療計画、精密な施術技術、そして治療後の定期的なメンテナンスが重要です。 MI治療(minimal intervention)が提唱されますが最小限の侵襲といっても樹脂素材のような咬合力で磨耗・破断するような長持ちしない材料による治療が多いのも実情です。
以下、それぞれの条件下での具体例を今後挿入していきます。
- 歯髄が健全で生きているか、失活しているか?
- 連結修復か単独修復か?
- 噛み締め癖があるか、ないか?
- メタル修復かメタルフリー修復か?
- インプラントが介在した歯列か?
- 臼歯が自分の歯で噛めているか、入れ歯が必要か?
- 歯冠の高さが確保できるか?
- 隣の歯の歯根が近接していないか?
- 歯周病の進行は抑制されているか?
例 ) 歯髄が失活していると?
・失活歯は象牙質の代謝が行われず長期的には歯根ハセツのリスクが!!
・歯髄を残すための治療や失活歯のハセツを可及的に防ぐ方法等の説明 ほか