失活歯の修復治療はどんなに精密な修復であろうと、歯根の脆弱化からおこる破折のような不可抗力な事態には無力である。 歯根破折を抑制するといわれるグラスファイバーと樹脂材料(歯科用レジン)を利用したファイバーポストは適用条件が比較的象牙質の残存した歯根に限定されるため、再治療を繰り返したような歯根のマネージメントとしては破折応力を分散する可能な限り細く長めの金属築造体が要求される。 以下のケースは対合下顎前歯の突き上げに抗する上顎前歯の歯根前面のポスト面を抜歯した歯根を前後裏返して再植することにり再利用を可能としている。(再植・再修復後4年経過)