若い世代で外傷により失われた中切歯1本の修復治療は隣接健全歯が透明感や明るい色調を呈するため、中高年の修復より難易度が高い傾向となる。 前歯のインプラントの上部構造も裏側からのスクリュー固定がメンテナンス含め理想ではあるが、修復物内に接着するスクリュー構造はセラミックの色合いの調整が必須な場合、歯冠部に対して高温で陶材の焼き付け操作をするには不向きである。 以下はジルコニアアバットメントをスクリュー固定し上部はジルコニアセラミック冠を仮着する方法で歯冠の審美的追求を容易にしている。 将来周囲前歯の色調が変化してもそれに対応して歯冠の色調の改変も可能である。